会を終えました

栗田美術館での会が無事終わりました。 始まってしまえばあっという間に終わってしまいましたが、お越しくださった方々、お手伝い頂いた方々に感謝申し上げます。 津村先生の山姥、感激の声を聞き、もちろん私は観られませんので、少しお客様が羨ましかった…

山姥

「地唄舞を楽しむ会」を明日に控えました。 お天気も良さそうで、栗田美術館の素晴らしい作品とお庭とともに、日本文化に触れて頂く機会となればと思います。 足利で何かと話題の刀剣「山姥切国広」。 山姥を切ったとされる刀なのでしょうが、果たして一体「…

三国一

毎日忙しなく過ごしているうちに、会まですっかり押し迫ってしまいました… ここで今回の演目の上方唄「三国一」の歌詞を短いのでのせてみます。 なんとも軽妙な歌詞で、こちらの曲は普段の舞とは一味違う趣きで、基本扇だけで舞うジャンルなので小道具はほと…

秋の会のお知らせ

お彼岸が過ぎ、中秋が過ぎても続いた残暑もようやくおさまり、秋の気配も漂ってまいりました。 来月には三年ぶりに地元足利での会を開かせていただきます。 その前にもイベント等の予定などありますので、追ってお知らせさせていただきます。 まずは紅葉を迎…

薫風そよぐ

立夏も過ぎ、異常な暑さもない5月らしい日となり安堵しました。 コロナ禍では遠のいていましたが、昨年末からは月に1、2回くらいお能の会などに出かけられるようになりました。 端午の節句の日には、国立能楽堂で初めて「芭蕉」という演目を加藤眞悟師のシテ…

野球少女

意外に思われるのですが、若い頃私は野球少女だった。 ある程度年齢を重ねてから出会った友人知人には、野球に限らずスポーツ全般に興味が全くないように思われており、私としてはそれこそ意外なのですが、ついこの前のサッカーワールドカップも、日本戦はも…

立春大吉

本日より暦の上では春、新年卯の年となりました。 家では毎年豆まきをし、けんちんにイワシをいただくのが恒例ですが、昨夜は近くの伊勢神社でも豆まきをし、その後鎧年越し(750年ほど前に坂東武者を鑁阿寺に勢揃いさせたことが始まりと言われていて、明治…

大寒

寒中お見舞い申し上げます。 年も明け、早くも二十日がたちました。 本日は穏やかな一日でしたが、これから大寒らしく一番の寒波が到来するようですので、お気をつけてお過ごし下さい。 今年は少し真面目にこちらも更新したいと思います。 本年もどうぞよろ…

一隅を照らす

早いものでお盆も終わりに近づき、雲も月も秋めいた感じになってきました。少し舞から離れた生活を送ってきましたが、自然や動物や虫や戦争で失われた無数の命のことばかり思いながら夏が過ぎてゆきます。 アフガニスタンで銃弾に倒れた中村哲医師のドキュメ…

公演が終わりました

6月8日の舞の会を、無事終えることができました。「鉄輪」の方は新しい試みでしたが、直前まで様々なご意見をとりいれ、先生方、スタッフの皆さまのご尽力で、思い描いた形になったのではないかと思います。 (まだ映像など俯瞰で見ていないので、あくまで想…

月刊 日本舞踊

先月取材がありました月刊誌が、今度の会の記事をとりあげて下さいました。5日後には幕が上がります。今の季節にぴったりな「こすの戸」は、紗袷(しゃあわせ)の衣裳で舞います。 紗袷とは、ほんのわずかな今の時期にしか着られない着物で、薄い紗が重ねにな…

京都 貴船神社と衣裳合わせ

4月の連休前に、衣裳合わせのため京都に行ってきました。毎回京都に着くやいなや、衣裳やさんに伺っていたのですが、今回は前入りし、長年行けずにいた貴船神社にお参りしてきました。 ここは今度の会で舞う「鉄輪」の女が、生きながら鬼となるために、丑の…

地唄「八島」

5月は雨のはじまりとなりました。 6月8日の公演も近づいてきましたので、それにちなんで、2019年軽井沢大賀ホールでの公演より、地唄「八島」の映像が公開されました。平家物語に取材した能の「八島(屋島)」から移された曲で、源義経の霊が軍物語を語ります…

20周年記念公演

20周年記念公演 第6回俵菜緒舞の会のお知らせです 令和4年6月8日(水) 紀尾井小ホール 午後6時30分開演(5時45分開場) 入場料8000円/学生3500円(全席自由) 地唄「こすの戸」 舞 俵菜緒 唄·三絃 富田清邦おはなし 津村禮次郎地唄「鉄輪」 舞 俵菜緒 狂言 野村太…

秋の夜長

急に寒くなりました。 少し前のまだ暖かさが残る頃、雪虫がふわふわ舞っていたので、もう冬が近いのかと半信半疑で見つめていましたが、しばらくすると突然冷え込み、いくら科学が発達しても、生き物の勘には驚かされます。 秋なので夜が長く、先日の十三夜…

白露

9月となり、もう白露。 草花に露がおりる頃。 今年に入り、何をしていたのかすぐに思い出せないほどの日々のままに、終わりも近づいてゆく。予定していた今年の公演もなくなりました。今頃は猛烈な毎日を送っていたはずが、急にぽっかりしてしまい、ひたす…

季節の帯

3日の会の折にしめた帯。 右が「黒髪」にしめた唐織の秋草。左が「猩々」でしめた葡萄唐草です。 幕間に少しお話しもしましたが、会場がホールではなく、自然の中での会でしたので、秋のものを身につけました。唐織とは、能の装束などに用いられる伝統的な織方で…

会が終わりました

先週、栗田美術館での地唄舞を楽しむ会を無事終えました。 朝まで降っていた雨も止み、さわやかな秋晴れとなり、とてもいい会となりました。 小さな座敷での空間に、限られた人数のお客さまと同じ目線の中演じる難しさと緊張感。 大きな舞台が続いていました…

再開、再会

昨日は音合わせがありました。 会の準備も稽古も家に籠もっての日々でしたので、着物を着て人前にでるのも久しぶりのことでした。病気術後でも、わりと早く稽古で復帰しましたので、人生で一番長く活動が止まっていたのかもしれません。地方をしていただく菊…

地唄舞を楽しむ会

10月になりました。 しばらく人前に立つことのない日々でしたが、来る11月3日(火・祝)に、足利栗田美術館にて小さな会を開く運びとなりました。昨年より予定していましたが、開けるか否かの中、準備をしておりました。 地元での会は4年ぶりとなります。素晴…

無言館

長いこと行こう思いながらも、機会を逃していた場所に、先月ついに足を運んだ。信州上田にある戦没画学生たちの絵が集められた、 「無言館」 ほとんど勇気を振りしぼって足を踏み入れた。案の定、もしそこに自分一人だけだったら、きっと嗚咽していただろう。 …

徒然

前回の日記からもう7ヶ月が経ちました。 相も変わらず様々なことが起き、あっという間に時が過ぎて今日になります。世の中も様変わりし、私自身もまわりもコロナ禍が直撃しましたが、先のことを考えても仕方がないので、日々淡々とやれることをやり、3月頭の…

森の生活

ソローの「森の生活」を友達に借りたのだけど、一向にすすまない。読みはじめはいつもこうなのだ。 この3ヶ月ほど、森の中で生活してきた。 朝日と共に木々が光に包まれ、山の端から月がのぼると、夜は漆黒の闇となり野生動物がざわめいている。 音という音は…

移ろう日々

舞台が終わり、早いものでとうに一月も過ぎてしまい、その間休む間もなく目まぐるしく変わる日々を送っていました。そんな毎日もようやく落ち着き、これから遅い夏休みというよりも秋休みを送りたいと思っています。一昨日には公演後はじめて軽井沢の親しい…

ありがとうごさいました

梅雨も明け、いよいよ夏本番となりました。 遅ればせながら、15日の軽井沢公演を無事終えることができました。お越し下さいました皆さま、本当にありがとうごさいました。畑違いのホールでのことに、準備の段階からどうなることか、当日もバタバタしながらの…

公演ご案内映像

一昨日には地唄の富田清邦先生と、今回初めてご一緒させて頂きます菊森美穂先生と下合わせを終え、舞台への日々も大詰めとなりました。先生方や各方面のスタッフさんのご尽力により、あと少し、とにかく頑張る力を頂きました。 大変お恥ずかしく、私としまし…

軽井沢公演

もう3週間ほどで本番を迎えますが、改めまして軽井沢公演の詳細です。 令和元年7月15日(月・休) 軽井沢大賀ホール 午後3時開演(2時30分開場) 地唄 「雪」 俵菜緒お話 葛西聖司地唄 「八島」 俵菜緒唄と三絃 富田清邦、菊森美穂 チケット取扱い•軽井沢地唄舞公演 …

時代の終わり

残すところあと一日で、平成が終わります。この平成という時代は、決していい時代ではなかったように思います。 バブルにはじまり、人が人の心を失い、凶悪犯罪が溢れ、多くの自然災害があり、環境破壊が急速にすすみ、どこを見ても眉間にしわを寄せてしまう…

軽井沢公演のお知らせ

迎える令和元年7月15日(月・祝)午後3時より、 軽井沢大賀ホールにて、公演があります。 西洋文化のかおりの多き軽井沢で、初の試みとなります。 術後1年、順調な回復とはなりませんでしたが、現在復帰公演に向けて、何とかやっております。 あちこち動きまわ…

鬼は滅びたか

上野の桜が風に吹かれて舞いはじめて、行き交う人々の肩やらに花びらがのっていた。最近めっきり腰が重く、気になるものにもなかなか足が出向かず過ごしてしまう。 すぐに疲れるので、用がすめばすぐに帰りたくなってしまう。 これではいけまいと、久しぶり…