2015-01-01から1年間の記事一覧

むかしもいまも

師匠も走る、師走です。 あまりにも一年が早すぎて、去年の冬至がついこの間のように感じてしまいます。 世界が混乱の渦の中、先日水木しげるさんが亡くなられました。続けて野坂昭如さんも。 今とは違う時代を生きぬいて、道をつくってこられた方々が、次々…

日本人ということ

寒くなりました。 まだ小雪過ぎたばかりで、札幌は大雪になったようです。 動物たちも冬支度に余念なく、すでに膨れきっています。世の中に何があっても、自分に何があっても、できるだけ日常の小さなことは普通につとめるようにしています。この間のえびす…

猿とカタツムリ

私は本質的に歩みが遅く、時折殻に閉じこもる、カタツムリ女なのですが、 この秋は遠近あちらこちらと出かけることが多く、沢山の人達と会ったり再会したりして、あっという間の11月も立冬を迎えました。そうこうしてる間に、毎年恒例の栗ごはんにもありつけ…

笛の会

開催中の写真展の特別企画として、能管(能のよこ笛)の松田弘之先生によるお笛の会があります。通常ですと能楽堂などで、能の囃子として聴く形になるのが常なところを、 この度特別に、一管(笛のみ)で演奏して下さることになりました。 松田先生の笛は本当に…

写真展

今宵はひときわ美しい十三夜です。今月の15日から、写真展がはじまりました。 重鎮の写真家、森田拾史郎氏による作品です。 「雪」 「山姥」 写真集 こちらは主に古典ですが、他にも色々とあります。「能のおもて」にある、岡本太郎氏と観世栄夫氏による対談も…

秋のはじまり

今日は久しぶりの秋晴れとなりました。 予想のとおり、夏もあっという間に過ぎ去っていき、明日はもう彼岸の入りです。 とはいえ、今年の尋常でない猛暑や、その後の気候変動に自然災害の数々…。 季節のうつろいはどこかへ消え、世の中は乱れ、森羅万象の何…

夏のはじまり

今日、関東甲信地方が梅雨明けしました。 7月も半ばを過ぎ、今年の折り返しもかけ足で過ぎていきそうです。一昨日は朝から新宿で、能楽師の津村禮次郎先生を追った映画「躍る旅人」を観た後、東京のはずれにある、私の慕っている方の家まで行きました。娘さ…

土の恵み

このところ、山からのおくりものが沢山届き、食卓が土の匂いでにぎわいます。大好きなこごみはこしあぶらと共に王道の天ぷら、残りはおひたし。 ふきはうす味で炊いたのち、きゃらぶきにして保存。 豊かな土から採れた新鮮なアスパラなどは、さっと湯を通す…

いつ晴れるの?

早春からの変容の流れに、知らぬ間に桜も過ぎてしまったような日々を送りました。この春は菜種梅雨が続いたせいか、輪をかけて気持ちも追いつかず、空も自分もなかなかスッキリ晴れないものでした。 そんな中、先日2月の公演の上映会などがあり、またひとつ…

皮膚と心

こんな題の太宰の短編がありました。うちの猫がどうやら皮膚病にかかり、変なふうに毛がなくなっている部分があります。そして冬の間見なかったタヌキが、身体の半分以上の毛が抜け落ち、皮膚が裸になった状態で現れました。衰弱し、目も見えてるのかわから…

桃始笑

桃始笑 ももはじめてさく七十二候では今日がその日にあたります。 古来、花が咲くことを笑うとも言ったそうです。 あの日から4年が経ちました。その地に何度か足をふみ入れただけの私には、 今も何の言葉も、できることもなく、何かを思ってもすべて薄っぺ…

春の雪

今日は春の雪となりました。 この響きからは、どうしても三島由紀夫の「豊饒の海」第一巻が浮かんでしまいます。それにしても雪とは、どうしてこんなにもさまざまな思いや物語を連想させるのでしょうか。 この道しかない 春の雪ふる 山頭火

秘めた美

二十四節気とは本当によくつくられたもので、雨水を過ぎてからは雪どけや鳥のさえずりに春の近づきを感じます。古くからの日本人の自然を見る目や美意識は、こんな時代になろうがなるまいが、どこかで変わらず残り続けています。 この間の公演でも、小さな誰…

ありがとうございました!

2月11日に開かれたリサイタルを無事終えることができました。 沢山の方にお越し頂きまして、心からお礼申し上げます。小さなことから作り上げた舞台もあっという間に終わってしまい、色々な思いにかられますが、また多くのことを感じ、学ばせて頂きました。 …

お知らせ

公演のお知らせです。 第4回 俵菜緒 舞の会地唄 「江戸土産」 可野浩太郎地唄 「雪」 俵菜緒山姥のお話 津村禮次郎地唄 「山姥」 俵菜緒 唄・三絃 富田清邦 平成27年2月11日(水・祝) 紀尾井小ホール 午後2時開演|午後1時30分開場 入場料 6000円(税込・全席…

謹賀新年

新しい年がはじまりました。 気がつけば寒の入り。明日は七草です。今年も四季の移ろいや自然界の流れにより添いながら過ごしていけたら…と思っています。 平成27年 小寒