三国一

毎日忙しなく過ごしているうちに、会まですっかり押し迫ってしまいました…

ここで今回の演目の上方唄「三国一」の歌詞を短いのでのせてみます。

なんとも軽妙な歌詞で、こちらの曲は普段の舞とは一味違う趣きで、基本扇だけで舞うジャンルなので小道具はほとんど用いないのですが、ほんの少し洒落がきいた仕立てになっています。

滑稽な壬生狂言の「桶取」から移されていてそのまま「桶取」としての曲も他流にはあります。

前半は出家する田舎大尽。

後半、その大尽に捨てられた醜女(しこめおんな)を舞分けます。

初めて見る方にも肩の力を抜いて見てもらえる一曲です。

歌詞の画は前回、2011年の一番最初の栗田美術館での会の時のもので、それ以降一度も舞っておりません。

当時は録音の演奏でしたが、今回は唄と三絃も味わえます。

富筋では男性は唄わないそうで、今回菊森美穂さんに唄って頂けます。

是非会場でお楽しみ下さいませ。