夏のはじまり


今日、関東甲信地方が梅雨明けしました。
7月も半ばを過ぎ、今年の折り返しもかけ足で過ぎていきそうです。

一昨日は朝から新宿で、能楽師の津村禮次郎先生を追った映画「躍る旅人」を観た後、東京のはずれにある、私の慕っている方の家まで行きました。

娘さんとも親しくさせて頂いていて、たまたま訪ねてくる日に重なり、久しぶりの再会となりました。
何気ない話や、貴重な話がたわいなく入り交じり、静かに時が流れていく。

激動の時代と人生を生きぬいてきたであろうその方の深いお顔にも、穏やかな風が流れていました。


その後大荷物を抱えたまま、国会前に向かいました。まだ暗くなる前でしたが、すでにたくさんの人が集まっていました。

私が初めてここの前に立ったのは、2003年のイラク戦争の時でした。
アメリカの戦争に加担する—ということに憤りを覚え、たった4人でただ静かに座っていただけでした。



国民の命と平和を脅かしているのは、一体誰なのでしょうか。

国会の前は夜になるにつれて多くの人があふれ、セミの鳴く声もやみませんでした。


私には大切なものがたくさんある。
そのすべてを守れるのなら、ほかには何もいらないな と、心の底から思う、
夏のはじまりの夜でした。