公演が終わりました


6月8日の舞の会を、無事終えることができました。

「鉄輪」の方は新しい試みでしたが、直前まで様々なご意見をとりいれ、先生方、スタッフの皆さまのご尽力で、思い描いた形になったのではないかと思います。
(まだ映像など俯瞰で見ていないので、あくまで想像上ではありますが…)



幕開け直前の写真を、能楽師の津村禮次郎先生が撮っていてくださいました。


この場面は元の舞にはありませんで、能においては貴船にいる出で立ちで、ここから様子が変わっていくような感じであります。

特別な演出にしたため、髪の結い方も床山(とこやま)さんにアイデアをだして頂き、この演出の鉄輪らしいものをつくって頂きました。

能に寄りつつも、舞の形は一切崩さずにしたかったので、皆さまのお力なしでは叶わなかったものが形になり、有り難く特別な時間でありました。 

この日、この時間を共にしてくださったお客さまにも、一緒に空気をつくって頂き、心から感謝申し上げます。

はじめて地唄舞を見てくださった方が大変多くいらしたにも関わらず、とても色々なことが皆さまに伝わっていることを知り、日本のこの伝統芸能を伝えていくことを、これからも続けていかなければと思わされました。



こちらは楽屋にて「こすの戸」の衣裳。
津村先生と。

鉄輪とは対照的に、静かでしっとりとした地唄舞らしい曲です。
 

支えてくださった皆さま、お忙しい中お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。

少し落ちついたら、ゆっくりふり返ってみたいと思います。