薪能と写真展

時間が過ぎてしまいましたが、10日に足利薪能がありました。私自身もおそらく6年ぶりくらいになってしまい、本当に久しぶりに足を運べました。

鑁阿寺(ばんなじ)の境内で今年で32回。
能を築いた室町時代にまたがる、足利家菩提寺でのことですので、これからも続いていってほしいと願います。



月の下で観る「清経」は、時を忘れてあっという間に終わってしまいました。
平家の時代の男の思い、それを待つ女の思い。



薪能と同時に、写真家の森田拾史郎先生の写真展もはじまりました。




8月には写真集「飛翔」「道成寺」「舞」が同時発売され、どれも素晴らしい内容です。



「飛翔」は飛んだ姿の演者ばかり、「道成寺」は能はもちろん、舞踊から民俗芸能まで幅広い道成寺づくし、「舞」は仕舞だけの写真集で、他にはないものばかりです。



写真展も素晴らしい写真ばかりで、何気なく能にふれて頂けると思いますので、ぜひ観光に足利に行かれる方にもお立ち寄り頂きたく思います。
現在長崎でも、森田さんの写真展が開かれているそうです。


できるだけ一人でも多くの方々に、古典芸能のことにふれて頂けるよう、微力であってもつとめていきたいと思います。



今宵は十五夜です。
薄にお団子を横目に、優雅なお月見とはいかない夜を今夜も送ります。



森田拾史郎 写真展
「能」

開催中〜11月下旬予定
足利市 はせがわ珈琲店(観光駐車場南)
11時〜20時(火曜休)